「お散歩の友」 GPSを使った視覚障害者用歩行案内装置

「お散歩の友」 GPSを使った視覚障害者用歩行案内装置

スマホ端末が現在の場所と進行方向を合成音声で知らせ、決められた道に沿って誘導します。
2016年の春にプロトタイプができ、以来、改良をすすめてきました。(当時の動画を見る

のべ1000時間を超えるテスト歩行を経て、2019年の春には開発を終え、第三者に試していただける状態となっています。

現在、筆者は、日の出前の暗い4キロの道をこのナビと白杖を使って歩いております。文字通り「お散歩の友」です。
ナビ音声を聴く
《3つの開発目標》
《1》 確実に誘導できる
道を間違えたり、側溝に落ちたりすることなく、散歩コースを回って帰宅できるようになりました。

市販のスマホでも30個を超えるGPS衛星が受信できるようになり、条件が良ければ誤差は直径3mの円に入ります。

衛星がうまく受信できなくなったり、道から大きく外れたりしたときは誘導方法を切り替え、「それなりに」誘導します。

《2》 画面を見なくても操作できる
スマホの画面が見えない人でも電源を入れてナビを始められます。また、途中でスリープしたり、案内が止まったりすることも防いでいます。

このために、画面には孔が明いた薄板を重ねています。
また、補助電池と組み合わせて、電池寿命を長くしています。


《3》 お金がかからない。
金欠の筆者でも使えるよう、格安スマホとモバイル電池だけで構成しています。通信費も不要です。

ナビと白杖を使って歩く筆者
《視覚障害者が1人で歩くときの不安》
 
1 今、どこにいるか分からない
 ⇒ ナビが音声で場所を教えてくれます。

2 どっちに進んだらよいか分からない
 ⇒ ナビが音声で正面を教えてくれます。

3 障害物が分からない。
 ⇒ 白杖で検知します。

アンドロイドスマホに孔があいた薄板を重ねて専用装置にしました。8つのルートを保存できます。
 
《「機械は故障する」?》
白杖とちがい、機械は誤動作することがあります。出先で故障すると帰宅できなくなります。冬なら投資するかもしれません。

まず、歩行テストを重ね、誤動作の原因を1つずつつぶしました。

さらに、強い雪などでGPS信号が弱くなったりしたら警告を発して知らせてくれます。その他、いろんな方法で、まちがった誘導を防いでいます。

スマホは補助電池と重ねて、リュックの肩紐にマジックテープで正面向きに固定します。
《テストコースの一例》
テストコースにはこのような緩いカーブの区間があります。点字ブロックはもとより、縁石、側溝などの手がかりもないので、ナビの性能チェックに使っています。

 
《参考リンク》

「えみスマイル」での紹介動画  (2017年4月号)
「えみスマイル」 での紹介動画  (2017年6月号)

2017年1月19日に大阪で開催されたテクノエイド協会主催「障害者自立支援機器シーズ・ニーズマッチング交流会 2016」に出展しました。(リンク
紹介記事 (テクノエイド協会のサイトへのリンク)




芝田 真

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